地鶏の飼育環境を考える上で、いちばんに思いつくのが、家禽かされた「にわとり」の祖先と言われる野鶏(赤色野鶏)の住む東南アジアのジャングルであり、大自然にいきる鳥たちです。
緑ある広々した土地に放し飼いされた鶏たちがたっぷりの光と風を浴びて、のびのび過ごしている姿は、まさに理想郷といえます。
しかし、現実問題として、「安全」「安心」を考えたとき、鶏病予防(特に鳥インフルエンザ)の面では、理想郷であるとは、言えませんし、かといって、国の薦めるウィンドウレス(閉鎖型無窓鶏舎)では、味の追求という面では、物足りません。
こうした、ジレンマの中で「安全」「安心」と「自然」を兼備え持つ、理想の地鶏の飼育環境が当店の考え「自然一体型鶏舎」であると、確信しております。
➤ 自然一体型鶏舎
<外壁>
野鳥などの侵入を防ぎ、かつ、掃除の容易な材質で出来たメッシュ張りで、木材を多用することで、自然な風の流れを生み出します。
<屋根>
透明波板、熱線遮断透明波板、スレートを使い分けることで、1年を通して、光あふれる環境を創り出しています。
➤ 細部にわたる野鳥等の侵入防止策
野鳥等(特にすずめ)の侵入防止には、事の他、細心の注意が必要です。
すずめ対策は、ほんとに大変です。過去にいろんなことを試してみましたが、ことごとく、失敗に終わっております。
すずめは、臆病で最初は、近づきませんが、そのうち見切られて、侵入してきます。特に、餌のない冬場は、大変です、相手も必死ですから・・・
➤ 地鶏の本能
地鶏には、野鳥の本能を色濃く持っているものもあります。そうした地鶏の鶏舎には、止まり木を設けています。
餌を食べる時間は、結構仲良く食べていますが、それ以外は、下から順番に強い者順にならんでいるようです。もちろん、夜は、ほとんどの鶏が、止まり木で寝ております。
台風のときに見に行くと、強風の中、鶏たちは、止まり木で踏ん張っておりました。
下にいるより、上の方が安全というのが、野生の本能なのでしょう・・
➤ ご来店の皆様へのお願い
鶏病予防のため、管理区域内の関係者以外の立ち入りを禁止させていただいております。
鶏舎手前、立ち入り禁止の黄色線より中へは、入らないようお願いします。